光希はやっぱりすごい。





「ありがと…。」





そんなこと光希に言えないから、小さな声でお礼を言った。





「着替えに行くぞ。」





―――ドキッ





「うん。」





光希の一つ一つの声で胸がドキドキする――…。





なんだろう、この気持ち…。





大切な友達だからだよね!





あたしはさっきの出来事を忘れてしまった。





すぐそこで誰かが見てることも気づかずに…。





緩やかな日常はすぐに消えて行ってしまった――――………。