「残り10、9、8、7、6、5、4…」





バンッ!!





理事長室に飛び込んできたのは、男の先生だった。





「理事長!その呼び出しはやめて下さいと何度も言いましたよね!?」





この人が高梨先生のようだ。





理事長は高梨先生の主張を無視して、あたしたちを紹介した。





「右に座っているのは宮地葵で、左に座っているのは西園寺紗耶香だ。1ーSに転入する。」





「無視ですか!?…はぁ。」





先生はため息をついてあたしたちのほうを向いた。