「紗耶香ちゃんと葵は光希くんと同じクラスにする。それでいいな?」
「「はい…。」」
やっと静かになった。
「光希くんは教室に行ってて下さい。紗耶香ちゃんと葵、今担任を呼ぶからそこのソファーに座っていなさい。」
理事長は言いながら、黒い三人掛けの黒いソファーを指した。
「じゃあ先に行ってるな。」
「うん。お言葉に甘えさせてもらいます。」
頭を下げてソファーに座った。
わっ…。フカフカだ。
理事長が校内放送をかけた。
『高梨先生、理事長室に40秒以内で来て下さい。早く来ないと給料減らしますよ。』
うわー…。酷い放送。