「携帯がないと連絡がとれない。すっげー不便だから、おとなしく言うことを聞いとけ。」





嬉しいけどさ…。





「わかった…。」





「高校について説明するからな。」





目を合わせて、コクンと頷いた。





「俺が通っているのは、私立宮地高校。」





葵と同じ名前だ。





「そこの宮地理事長は、宮地組の組長で俺の組の傘下だ。」





「へー。」





光希と同じ人ってことね。





「宮地高校は表向き、普通の高校だけど、生徒はみんなヤクザかヤクザの息子や娘だ。」





マジですか…。