――翌朝。 起きてから時計を見ると、 6時に針を指していた。 軽く支度をして、一階に下りた。 リビングの扉の前に立つと、後ろから肩を叩かれた。 「おはよ…。」 後ろにいたのは光希だった。 「おはよ!」 「朝から元気だな。」 「だって学校行くんでしょ!? あたし、長い間学校行ってなかったから…。」 そう言ってから、親が生きていたときのことを思い出した。