「光希、家の中を案内してやれ。」 「わかった。 紗耶香、行くぞ。」 「う、うん。」 ハンカチで目元を拭きながら立ち上がった。 「それでは、失礼しました。」 部屋を出るときに、伯父さんと伯母さんに頭を下げて出てきた。 「ここでの生活を楽しんでくれ。」 あたしが言われて嬉しい言葉ばかりかけてくれる。 本当にありがたい。