「いや、俺がしたいんだ。だから気にしないでくれ。」 そういってにっこり笑った伯父さん。 出会ってほんの数時間だけど、この人たちは本当に優しい人だと思った。 優しくなきゃこんなこと姪だとしても出来ない、絶対に。 だからこの人たちには誠意を見せよう。 あたしの精一杯の誠意を。 座布団から降りて、床に手をついた。 「あたしの為にすみません。 …このご恩、必ず返します。」 そう言ってあたしは頭を下げた。