「俺と紗耶香は一回会ってるんだよ。」





「そうですか…。」





だから、あたしのこと『紗耶香』って呼んだんだ…。





「ただの親戚じゃないからな!俺とこの隣にいる俺の妻の希美は、紗耶香の伯父伯母だぞ!」





はい?





「…それって本当ですか!?」





「ええ、本当よ。」





はいぃぃぃっッ!?





またまた、事実を知りました。





「俺は、紗耶香の父親の兄だ。弟はひどいことをしたかもしれないが、俺たちは紗耶香を大事に育てるから、ここに住んでくれ。」





そう言って光希のお父さん…いや伯父さんは頭を下げてきた。