「失礼します。」 光希に続いて、中に入った。 光希のお母さんらしき人が声をかけてきた。 「紗耶香ちゃん、こんにちは。」 「こ、こんにちは…。」 緊張でどもってしまった。 「そんな緊張しないで。リラックスしてね。」 「は、はい…。」 優しそうな人…。 「13年振りだな、紗耶香。」 光希のお父さんが声をかけてきた。 …ん?13年振り? 「あの…、13年振りって…。」