着付けてもらい、髪をセットしてもらい、メイクもしてもらい、1時間が経った。 「親父たちの部屋に行くぞ。」 「わかった…。」 光希の後ろを歩いてついて行った。 着物って歩きにくい。 「着いたぞ。」 なんかドキドキしてきた。 「親父お袋、光希だ。紗耶香を連れてきた。」 「入れ。」 部屋の中から低い声が聞こえてきた。 戸をスッと開けると、綺麗な人が二人いた。