「あたしが着てもいいの?」





「何言ってるんだよ、これ全部紗耶香の物だから。」





………………!?!?!?!?





「はいぃぃぃっッ!?!?!?」





こんな高そうな着物があたしのっ!?





「金銭感覚おかしいでしょっ!?」





「これが普通なんじゃねぇのか?」





サラッという光希。





頭おかしい…。





心療内科行ったほうがいいかと思うよ、それ…。





「さっさと着付けるぞ。」





光希はそう言って、近くにいた使用人を呼んだ。