そしていきなり腕を引っ張られ、抱き寄せられた。




ギュッ




「お願いだから心配させないでくれよ…。いくら紗耶香が強くても女だろ。一人で返り討ちにしようと思うな。」




「ごめん…。」




こんな必死に怒ってくれたのは光希が初めてだった。




だから素直に謝ってしまった。




「で、こいつらどうしようか。」




光希はあたしのことを離した途端、ものすごい殺気を放ち始めた。