キーンコーンカーンコーン


翔「さっきどしたの?大丈夫?」

チャイムが鳴り、皆それぞれが席に着き始める。

は「あ…うん。ありがとう。」


翔「良かった(笑)

高橋さん…だっけ?

あの子ってあんなキャラなんだ。知らなかった(笑)」

は「美嘉はお母さんが元ヤンだからねー(笑)

怒ると怖いよ?(笑)」


翔「まじ?気をつけるわ(笑)」

は「気をつけてー(笑)」

ガラッ


先生「はい、はーい。おはよー。

出席取りまーす。

まずは〜」




教室に来た先生が着々と名前を呼ぶ中、私は上の空でいた。






ブス…か…




結構引きずってる私。




やっぱ…ブス…だよね




「斎藤ー」

翔「はい」

「島崎ー」




はぁ…


「島崎ー?」


翔「島崎さん」


は「え?あ、はい!」


「聞いとけよー」


は「…すいません」





あーあ……またやっちゃった…



クスクスと笑う教室が静かになった次の瞬間。


明「ボケてんじゃないのー?」




こいつの声が静まった教室に響き渡った。


は「え…」


「あははははは!!」



今までの静けさが嘘かのように今村明美が発した言葉にクラス中がゲラゲラと笑い始めた。



は「………」


美「ちょっと…あんた!」

先「おい静かにしろー。おい。」




今もなお笑い続ける教室。



ってか女子軍団がわざと高笑いしてやがる。


恥ずかしい。



今日は朝からやっぱりツイてない…





ツイてないのと恥ずかしさで、なんだか泣きそうになった。










「ボケてないよ。」