その姿を見ながら思う。


「君はいつも正面突破でしょ?」



そう君は僕とは違う。
君が羨ましいよ僕は…。

君のような人間になりたかった。
内気な僕とは大違いの君。

君は、顔がかわいくてまるで女の子。
そして、平凡の僕。
不釣り合いな君と僕。
正面突破な君と、遠回しな僕。

すべてが違う。

それなのにいつも一緒にいるから…。



「君まで除け者にされるんだ…。」



窓の外は憎いほどの晴天。
鬱陶しいほどの太陽の光。


ボーッと外を見ていたらいつの間にか君が目の前にいた。



「おい!!ボーッとしてんな!!」


「ごめん。」


「今日はいい天気だな!!」

「そうだね。嫌味なくらいいい天気だね。」



そう言った僕を君は呆れたように見た。



「次体育だぞ!!早く着替えろ!!」


「うん…。」


きた…。
僕の一番嫌いな時間。
体育なんていらない。


早く、早くと急かす君を少し睨みながら、ジャージに着替えグランドに出た。