私は彼の姿が見えなくなるまで、目で追った。




ステキな人だった…。
丸い目に優しい瞳の色。
かすかに赤い、頬の色…。
私を包んだ視線。



何がなんだかゴチャゴチャ。
彼でいっぱいになった。
聞き覚えのある名前。
凛太郎…?
最初はあまり気にせず、スミレを再び手に取った。

言いたかった、スミレの花言葉…。