お兄ちゃんは今まで家に
彼女とか連れてきたこと
一度もなかったし…っ
沙織さんすっごい綺麗で
いい人そうだったし…っ
「渚チャン驚きすぎ~♪
まじかわいーっ」
こんな時に茶々入れる?
隆宏さんは笑いながら
ゆってるけど…
あたしには刺激的すぎッ
「アイツら部屋かな?」
あ…由君の声、
久々に聞いた気がする
「え…部屋って何で?」
ってバカな質問…//
高校生になれば一応
そーゆー知識はあるけど
で…でもっ
お兄ちゃんに限って…っ
「まー…アレだろーな」
平然と答える麦さん。
お…おとなだぁ…
「あ…アレですか…」
アレってゆーのは…
つまり…“ソレ”?
「ナギチャン照れてる~♪
可愛いなぁー♪」
って有華さんまでっ…//
つ…つまり?
「まあ秋都も男だしね、
そりゃー…」
って隆宏さんまでっ!?
え…うそ…?//
ほんとにー…っ!?
「「じゃ~んっ♪」」
頭の中がプチパニックの
あたしの前に現れたのは
沙織さんと手をつないだ
お兄ちゃん…
あれ…?
「おぉー♪やっぱり
“告白”だったかぁ!」
ん?告白…?
「当たり前だ!俺だって
男だからなっ」
どーだ!とも言わん顔で
お兄ちゃん達は笑ってる
あ…“告白”…
「お前らなんかに俺の
告白聞かれたくないし、
俺の部屋で…//」
ガラにもなく照れてる
お兄ちゃん…
“部屋”…
カアァ//っと照れちゃう
あたし…
うわぁ//あたしったら
変なこと考えたよッ//
恥ずかしい~ッ//
「あれ?ナギ何でそんな
顔赤いんだよ?」
不思議そうに聞いてくる
お兄ちゃん。
でも、自分の恥ずかしい
勘違いなんか言えないッ
お兄ちゃんが沙織さんと
……わわわッ
言えない!!
あたしの勘違いに
気づいたのか有華さんは
「ナギチャン、変なこと
考えてた~?」
笑いながら聞いてきた。
「やっ…えとぉッ!?」
声も裏返っちゃって
明らか挙動不審。
最悪だぁっ//
「あっあたし!しゅっ
宿題あるのでッ//」
みなさんごゆっくりッ
心の中でそう言って
あたしは2階にある
自分の部屋に駆け込んだ
うっわー…///
あたしバカだぁ~…
変な想像しちゃったし。
絶対お兄ちゃん達以外
あたしの勘違いに
気づいちゃったよぉ…
あぁあ…由君にも
ばれちゃったかな…?
「俺んちで鍋しねえ?」
昨日の今日ってことで、
秋都のテンションはMAX
正直めんどくさいけど…
これもナギに会うため。
みんな偶然暇なのか?
見事全員参加って。
あんまり隆宏とか麦と
会わせたくねーんだけど
「渚には惚れるなよ!」
俺の気持ちを言ったのは
…シスコン秋都。
「秋都の妹でしょ~?
期待してイイの~?」
沙織と有華はちょっと
小馬鹿にしてるけど…。
「JKとかいいねえっ♪」
なんてうきうきしてる
隆宏は絶対ナギにハマる
男のカンってやつ?
まー、ナギはこんな奴
相手にしないだろーけど
問題は麦だよ、麦…。
麦は天然ってゆうか、
すげー癒し系なやつ。
ハマったらハマりそう…
あぁ…不安すぎる…
秋都ん家に着いたら
案の定隆宏はナギに夢中
隣を空けようともしない
しかも
「えっ!!まじで俺渚チャン
タイプなんだけどっ!」
の連発…
俺の方がナギのこと
可愛いって思ってるわ!
なんて思わず叫びそ…
あぁ…やべー…。
なんか夢中ってかこんな
好きになるって自分が
こえーわ…
あー…今日はヤケ酒!
「由季呑んでるね~♪
なんか珍しくない?」
「あー…有華か。」
有華は俺らサークルの
唯一のリア充。
社会人の彼氏持ち。
「…渚チャンでしょ?」
んでもって勘が鋭い…
俺的にはすごく怖い(笑)
「なんで分かるの。」
「だって由季、すっごい
渚チャン観てるじゃんっ」
わかりやすすぎでしょ!
って笑ってるけど、
俺は全然笑えねーっつの
ナギをみればま~だ
隆宏に捕まってるし…
あ~っ…!!
ナギバカだろ…ッ
苛々を抑えて冷静なフリ
してるけど…だんだん
気持ち的にも酒的にも
限界…っ
ちょっと立ち上がろうと
したときに有華が言った
「あれー?秋都と沙織
居ないじゃんっ!」
あ…そーいえば…
さっきから秋都たち
いねーじゃん…?
やっと“告白”か…
サークルのメンバーは
だいたい予想がついてて
結果も分かってる。
けど、ナギはちょっと
パニック状態で「え?」
って繰り返し。
そんな姿まで可愛いなー
なんって思ってしまう俺
それから麦や隆宏も
ニヤニヤして話した。
それにつれてナギの顔は
どんどん赤くなっていく
…なんか勘違いしてね?
そりゃ男と女が部屋で
やることといったら…
「「じゃ~んっ♪」」
グッドタイミングで
秋都達が手をつないで
リビングに登場。
俺たちには分かってた
結果だけど、
ナギは一段と紅潮して
しかもそれに気づいた
有華はからかいながら
「ナギチャン、変なこと
考えてた~?」
なんて言うからナギは
自分の部屋に逃げた…
はぁ…なんで
あんな可愛いんだ…?
って思ったのは俺だけ
じゃないみたいで、
「超ピュアじゃーん♪」
って有華も沙織も
言ってるし、
「やっばぁぁああっ//
なにあれなにあれッ!!」
って隆宏も超興奮…
「なー?可愛いなー」
って滅多に女をほめない
麦まで笑ってる…ッ
「あぁっ!!もう無理!」
ずっとガマンしてた
嫉妬心がついに爆発。
勢い立ち上がって
みんな俺の方を向く
「ナギは俺のだから。」
なーにくっさいセリフ
言ってんだよ!?
自分でもツッコんで、
俺もナギの部屋に
向かった―…
後ろから
「俺の妹だぁあーッ」
って秋都の声…
あとで殴られよう…
昨日入ったナギの部屋…
やっべ…今になって
緊張してきたっ…
汗を手に握りながら、
ドアノブに手をかけて
「ナギ、入る…」
「…はぁぃ」
ナギのほんと一言だけで
キュンってする。
うわぁ…やばい//
顔赤くなる…っ//
部屋に入ると、ナギは
顔を赤くしながら机に
向かっていた。
「どーしたの?」
「んー…別に?」
さっきなんで顔
赤くなってたのかな~?
って思って。
付け足して言ってみたら
ナギは睨んできた…
けど、全然怖くなくて
むしろ可愛い…♪
「由君までからかう?」
涙目になって、
キマシタ、上目遣い…//
可愛い、抱きしめたい…
「ごめんごめん、ナギが
可愛いから。つい…」
嘘はないこの言葉に
ナギは不機嫌そうに観る
「なんで?」
ナギの言葉に俺の頭に
?が浮かぶ。
「なんで?」って何が?
「どーゆー意味?」
「何って…由君って彼女
いるんでしょ?」
ナギの思いがけない言葉
…えっと?
俺って彼女いたっけ?
ってバカな考えを巡らす
「どゆこと?」
なーんで勝手に俺が
彼女持ちになってんだ?
「だって有華さんと…」
は…?有華…?
「なんで有華?」
質問ばっかの俺。
不機嫌に答えるナギ。
「だってぇ…」
中々言わないナギに
苛々して
「なぁ…」
って顔をのぞき込むと
びっくりした。
「泣いてんのかよ?」