遠くに綾の姿を見つけました。

「ねぇ、あそこにいるの綾じゃない?」

加奈の言葉に美奈も浩多郎も指さす方を見ると…

「本当だ…」

「本当ですね…」


「もしかして!○○くんに会いに行くのかも!」


「なっなんでそうなるんですか…?」


二人で何やら話している美奈と浩多郎に加奈は着いていけず…


「って言うか、○○くんって誰?」

思い切って聞いてみると…気が抜けそうになる返事が返ってきました。


「さぁ?名前は聞こえなかったから分かんない(笑)」


「何よそれ……ι」


あっけらかんと言う美奈に加奈は呆れました。同時に浩多郎も聞こえないように、ため息をつきました。