その後も・・美奈は浩多郎の転校の話題になると・・・話題をそらしたり・・・トイレに逃げたりして話せませんでした。
あげくの果てに用事があるからと・・先に帰ってしまうしまつ・・・




「もう!!先に帰るなんて卑怯よーーー!!!」




教室で一人叫んでいると・・・




「斉藤さん?」




誰もいないはずの教室に加奈の名前を呼ぶ声が聞こえてきました。加奈が振り向いてみると・・・。





「和泉くん?」




「すいません・・・帰ろうと教室の前を通りかかったら、声が聞こえてきたものですから・・」






「・・・・・・・。」







あまりに突然の出来事に声が出ませんでした。それを、迷惑だ!と感じ取った浩多郎は・・・”それじゃあ”と帰ろうとすると・・・