話を一通り聞いた浩多郎は部屋に戻ってからも引っ越しの話が頭から抜けませんでした…


「転校…」


考えられなかった…自分がこの場所にいない姿なんて…想像も出来なかった…


「まだ1年ありますし、話すのは早すぎますねι」



実際1年なんてあっという間に過ぎていくのに…そうでも思っていないと“行きたくない”と言ってしまいそうで怖かったのです。


所詮小学生一人に親が決めた引っ越しを止めることなど出来ないのだから…



「遠いですね…ロンドン…」



浩多郎はそのまま眠ってしまい目が覚めると朝になっていました。