「…ゆいの、友人」
声に出して復唱し、彼女に向けていた殺気を抑えて彼女を見つめた。
「…ゆいは、どうした?」
「……ッ」
おい、なぜ泣きそうに顔をいがめるのだ。
それじゃ、まるで、まるで
「先日の任務で、お亡くなりになられました…ッ」
死んでしまったみたいではないか
しずの声と、己の予想が同調し頭に響く
「し…んだ」
死があるということは理解していた
少なくとも人を殺める職業。いつかは殺されてしまうかもしれない
そんなの理解していたつもりだ
でも、なぜ、彼女なんだ
そして
なぜこんなにも早く
「…私、ゆいから1つ頼みごとを受けました」
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