-龍-











思ったよりも長くかかった今回の仕事。








ようやく、ゆいに気持ちが伝えられるんだと思うと自然と足が速くなった









城下についても、いつものように変わらない風景。








彼女を呼ばなくては。














だけど、肩を急に叩かれ急いで振り返る。









私も忍びの端くれだ。背後の気配に気が付かないなんて。







少々の殺気をだし女を見つめた









「…誰?」

「…‥龍、さんですか」

「…アンタは?」

「私はしず。

 ゆいの友人で、副頭務めてます。」








そういって丁重に頭を下げるしず。なぜか、ざわりと身の毛がよだった。














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