「…できた」
これはきっと、私が描く最初で最後の恋文。
しずに渡すと、しずは文を懐にしまいその場から一瞬で消える。私は急いで着替え、城から出て行った。
「…しず。
出会えるのなら、また来世で。
今度は対等な友人として」
この言葉、もし神がいるのなら届いておくれ
霞んでいく視界。
体から血が流れる感覚。
ああ、私の命はあと少しで尽きるだろう。
ギリギリすべての忍びは殺せた。
でも、やっぱり
最期に会いたかったなあ
「…りゅ…ぅ…」
月に伸ばした手は、誰にもつかまれずに地に落ちた
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