期待してしまうあたり、わたしはまだ…
未練がましい
「私は信じる」
でも、このことだけはいいたいから
「だって、
私自身がすでに、誰かの生まれ変わりかもしれないじゃない?」
そういうと、龍は笑った
「皆沢って面白いね」
「そうかしら」
「ふふ、じゃあ俺も誰かの生まれ変わりなのかもね」
「…きっと…そうよ」
彼は悪気があるわけではない
でも、グザグザささる、言葉の槍。
痛い
彼には記憶がないから、そんなこと言えるんだね
「生まれ変わりとかだったら素敵だなー、何に会いに生まれてきたんだろ俺―。
でもさ、皆沢ー、おれ…ｯ!?」
「…ごめん、もうこの話は良いかな」
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