「…そんな…、嘘、だろ…?なあ!!!!春…日…?返事…っしろよ!!!!!」





春日が返事をしてくれることはなかった。


止まってくれない涙の粒が、横たわっている春日の頬を濡らす。





ねえ、春日…。


目を開けてよ。


あたし、信じられないよ。


明日になったら、また微笑みかけてくれんだよね?


ユウって…呼んでくれるんだよね…?




「春、日ぁあああああっ!!!!!!!!」





お願いだから、目を開けてよ…。


あたしだって、愛してるよ。






「はっ、まさか幹部の奴が死ぬとはな」

「…っ音無…」

「何?俺のせいとか思ってるわけ?俺が狙ったのはアンタだよ」

「……っ」




言葉が、出なかった。


そうだ、そうだよ。


音無が狙ったのは、あたし。



なら、春日が死んだのは──






─────あたしの、せいだ。




あたしのせいで、春日が死んだ。


守る立場のあたしが、逆に守られてしまった。




大切なものを失ってまで、あたしは生きてる。




「あた、しの…っせい…で…」




あたしは生きてて良かったのだろうか。