眠ぃ……寝ていいよな?


うん、寝よう。



勝手に自己解決して机に突っ伏す。


担任の声が遠くに聞こえる中、俺は眠りに




「あの転校生ダサくない?」

「ねー!どーせダサいなら黒髪にすればいいのに!」

「あはっウケるー」




───…つけていなかった。



女子の声が煩さすぎて。


………ウケないー。ダサいとかダサくねぇとか…くっだらな。


こっちはてめぇらの声が五月蝿くて寝れねぇんだよ。ちっ



……メガネ、やめりゃ良かったかな。いや、取ったところで変わんねぇか。




あまりにも眠かった俺は、HRが終わった瞬間、教室から出た。


どこ行くんだよって?


そんなん屋上に決まってんじゃん。



────俺の周りの席が空席だったのは、気にしないことにした。






「おー着いた着いた。……あり?開かねぇ…」




仕方ない、鍵壊すか。