そう聞くと、恭弥達は顔を見合わせた。
どうする?、なんて言っている五人。
何やってんだか…。
「…なあ、」
「何だよ関西弁」
「名前、関西弁ちゃうし!…って、そんなことやなくて。お前、俺らの仲間にならん?」
珍しく真剣な顔で言った白我。
ふうん、俺が仲間に、ね。
……仲間?
「…はぁああああ!!!??」
俺の叫び声が、幹部室に響いた。
そんな俺に勇汰と恭弥が一言。
「「……うるせえ」」
「わ、わり…」
って!何で俺が謝んだよ!
コイツらが突拍子もないこと言うからだろうが!
「無理。ならない。俺は仲間なんていらねえ」
───仲間なんて作る、資格ねえんだよ。
それに、もう人を信じられねえよ…。
家でも外でも“お嬢様”
誰も“九条 優里”として見てくれない。
「お前……何を抱えてんだ?」
「なっ、」
そう言う恭弥に俺は言葉を詰まらせた。
「何も、抱えてねえよ」
「嘘つけ。じゃあなんでそんな顔してんだよ」
「意味不明。どんな顔だよ」
───何で、構うんだよ。
「お前──、」
ピピピ...ピピピ...
恭弥が何か言いかけたとき、俺のケータイが鳴った。