「別にどうでもいい。つか眠ぃんだよ…。どっか行ってくんね」
俺がそう言うと、女顔の……藤堂?がムスーッとしだした。
だから何なんだよコイツ…。
「優哉っちそっけな~い!!!」
「死ね。何が優哉っちだよ。ふざけんな」
「え~…いいじゃん!!!」
「よくねぇ。お前の喋り方女みてぇでムカつく」
「優哉っ…優哉、女嫌いなの?!」
女嫌い……。俺、女だし。でもま、めんどくせぇ奴は嫌いだな。
後は香水臭い奴。
「嫌いな奴もいる」
ってことでいいよな?
「へぇ!!恭弥と同じだね!!!」
「あっそ。そういえば、お前ら何でここにいんの」
今…授業だよな…?
そう思っていると、真辺が呆れたように言ってきた。
「今更ですか…。サボりですよ、全員」
「優哉こそ何でいるんや?」
「えぇ。ここは鍵もかかってたはず…」
おかしい…というふうに考え始める二人。
あー…ミスったな。ま、もうごまかしは効かねえだろうな。
次に俺が発する言葉で、その場にいる全員が目を見開くことになる。
「あぁ、壊した」
「えっ!?か、鍵を…?」
「他に何があんだよ」
「そ、そうだよね…」
明らかに驚いている藤堂。笑える…。