『隆也さん』




「ん?」





雰囲気からしてこの前と違う。






『なんで喋らないんですか』








「何でって…」







何か喋ってよ。






この前みたいに余計なことでも何でも良いから








さすがに私、寂しいのかも







『何か喋って下さい!』






前の隆也さんの方がいい。






「何を?」






気まずい空気。






こんなの嫌だよ






いつものバカみたいに明るい隆也さんがいい







『戻って下さい!』






「何に?」








『普通の…いつもの隆也さんに』






最近私ずっと喋っても返事とか愛想ないから




独り言みたいで嫌だったをだから!







『戻ってよ!』







そう叫ぶと軽いため息が聞こえた。








え、ちょ、ため息って何よ!





こっちは散々…








「俺はどうすればいいの?」










はい?







「どうすれば羽衣ちゃんに認めてもらえんの?」







え…認める?何を?






存在とかそういう系?