その数ヵ月後。

平穏だった天神学園に龍太郎は現れる。

彼は心身を鍛錬して肉体も精神も鍛える『武道』ではなく、ただ痛めつけ、傷つけ、相手の心身を蹂躙する『暴力』によって強さを得ていた。

金髪に黒いスーツ、暴力沙汰の末に失った左眼、顔中に刻まれた傷痕、露出した胸元にはタトゥー。

強靭で屈強ではあるが、我々の知っている世界では考えられない出で立ちの龍太郎がそこにいた。