気を取り直して。

「相変わらず修行?随分と熱心ねぇ…」

軽く腕を組んで言うカリナ。

おっとりとした口調だが、どこか棘を感じさせる。

「そんなに強くなってどうするの?」

「…ただの自己満足だからな。とりあえず天神学園最強になるのが俺の目標だ」

カリナに背を向け、立禅を続行する龍太郎。

その背中に。

「天神最強になって何するの?強者を軒並み亡き者にして、この学園の支配者にでもなるつもり?」

憎悪とも取れる語気を孕ませ、カリナは言う。