息をするのも、瞬きをするのもやっとで。
きれいな真っ黒な瞳に、私は明らかに魅せられていた。確かに顔も整っていたけれど、それ以上に……目が、瞳が、私をとらえて離さない。



「ユズキ?」

「……ぁあ!ごめん!」


ぼーとしてたであろう私肩を友達のひとり、ミキが揺すってきた。
ミキの顔をみると、心配そうな顔をしていた。
あ、心配、かけちゃった。



「ユズキ、まじで狙うなら止めといたほうがいいよ。」


ミキが真面目な声で真剣にそういった。
珍しいミキの真剣な表情に仰け反ってしまった。