いつからだろう。

いつからあたし達は、こうなってしまったのだろう。


何度考えても明確にはわからない。

気付いたら雪が降っていた様に、気付いたらあたし達はここまで来ていた。


でもひとつだけ、覚えている。

あの日、あの雪の降っていた高2の冬の夜。


あの日が、タケルと手を繋いだ最後の日だった。