私の名前は

(どうじょう いく)
『堂上 郁』



『神果」として
堂上家に生まれてきた。



神果とは
千年に一度生まれるという
特別な霊力を持っている子供のこと。


特別な霊力なんてすごそうだけど、
私は神果をすごいと思ったことがない。



神果は、
5歳を境に今までの暮らしを捨てる。

修行をするためである。

修行をする理由はただ一つ…


妖鬼から自分の身を守るため。


妖鬼とは、
大昔からいる妖怪のこと。

神果は妖鬼にとって
なにをしても手に入れたい獲物。

神果の
血を飲むと不老不死に。
肉体を食べると世界最強の妖怪に。
契りを交わすと世界最強の妖怪に
なるだけじゃなくその一族に繁栄がある。
と言われている。




もしこんなことがあったら
世界は妖鬼に支配されてしまう。




だから、
私は妖鬼に負けないよう修行をする。