私が目を開けると、


綺麗な整った顔が目の前にあった。


郁「なっ!
離れろ!」


棗「いやだ」


封印を組むにも

体がかべに押し付けられ、

両手が頭の上で抑えられたら組みようがない。


郁「お前の目的はなんだ!?」


棗「目的?」


郁「不老不死か?
世界最強という名前か?
一族の繁栄か?」


棗「俺はそんなしょうもない
ものに興味はない。」



郁「だったら、
目的はなに!?
私を狙う妖鬼はそれくらいの
目的しかないはず!」


棗「俺がほしいのは…」


そういいかけたと思ったら、


唇に温かいものがあたった!



郁「ツッ!」



足で一気に

棗のお腹を蹴った!