?「俺?
俺は棗(そう)」


郁「棗?」


棗「ああっ。
お前がさっき言ってた、
籠の弟。」


弟…


郁「そ、そんなわけない!
だって…」



棗は、

私がみとれるぐらい

かっこいい人間だった。



棗「この姿は仮の姿。
それも、知らなかったの?
神果なのに?」

郁「ツッ!」


そう、


見た目が人間でも


心はあの妖鬼なんだ。


こいつらは、

私のことをただの獲物としか

思っていない。


神果という

特別な獲物…