「じゃ、俺は行くから」

「えっ?雄ちゃん学校いかないの?」

「俺ら学校まだいけないんだ、龍王が動き出した、目的は...千紗ちゃん君だよ」


....あたし?


あたしが目的?


「直人は千紗ちゃんが彬の彼女っていうのが気に入らないんだよ、あいつは千紗ちゃんもナンバーワンの座も彬から奪うつもりだ」


雄ちゃんがギュッと拳を握った


握った拳が震えていて雄ちゃんの目が怒りに満ちてるように見えた


「だから今度からは俺が彬が送り迎えするから」


いつもの雄ちゃんに戻ってにっこり微笑んだ


「早く学校入りな、学校はみんながいて安心だ。いい?千紗ちゃんは裕美から離れちゃダメだからな!」


裕美から?裕美は何者?


「あいつは喧嘩が強いんだ、いざとなったらあいつが千紗ちゃんをまもってくれるか、じゃあな!」


雄ちゃんはそれだけを言って颯爽と走り去って行った


裕美喧嘩強いんだね、知らなかった


ちゃんと言いつけ守らないと


急いで教室へ行った


裕美はいつものように椅子に座って携帯をいじっていた


「おはよう」


裕美に挨拶をすると、ゆっくりとこっちを向いた


「おはよう!今日から私から離れないでね」