頭をガクンとしたに下げてはぁ~とため息を吐いた


ため息をついたって仕方ないのはわかってるんだけど、ため息が出てしまう


「千紗」


下がっていた頭をあげた瞬間漏れた声に自分で驚いた


なんでいるの?なんで会うの?


「なんで...」


遊を殴った直ちゃんを精一杯睨んだ


あたしが睨むと直ちゃんはふっと笑った


「何が面白いのよ」


さっき以上に睨みつける


「千紗が俺を睨みつけるなんてな」


面白そうに笑った


「いい女になったな、また俺の女になるか?」


意外な発言に目を丸くした


「彬人と付き合って強くなったな」
「バカにしてるの?何がそんなに面白いのよ」


ヘラヘラ笑ってる直ちゃんに腹が立った


「そんな睨むなよ、可愛い顔が台無しだぞ?」


あたしに近づいて顎をクィッと持ち上げた


めをそらしたくてもちかすぎてそらせない


「俺はお前を取り戻して見せる、どんな手を使っても。お前は絶対俺の元に戻ってくるだろう、楽しみにしとけよ」


直ちゃんの顔がゆっくりと離れた