「千紗?.....千紗‼」


愛しいあなたの声で目が覚めたあたし


彼があたしを力一杯抱きしめてきた


ずっとこの腕に触れたかった


意識がボートしてるあたしは認識するまで時間がかかった


「彬ちゃん⁉」


やっぱりきてくれた


「何してたの?」


せめるきなんかない、彬ちゃんがきてくれたのが嬉しかった


ずっと不安だった、学校にきてない日は喧嘩してるんじゃないかって


ずっとずっと不安だった


でも、会って不安が消し去った


だって、表情を見てたらわかる。彬ちゃんはなにも危ないことしてないって


勝手なあたしの思い込みかも知れない、でもあたしはそう思った


でも、これが最後だった


彬ちゃんとこうして2人で会うことが


不幸はすぐそこまでやってきていた


「はいこれ!お誕生日おめでとう」


シルバーリングとピアスが入った箱を渡した


「彬ちゃん、あたしのこと好き?」


気になってしまった、だから聞いてしまったんだ


「あぁ」