好きな人いるんだ


「だれ?あたし応援するよ」
「無理だよ、あたしの好きな人には可愛いかのじょがいるんだもん」


彼女いるんだ


「そっかぁ、それじゃ仕方ないね。でも諦めちゃダメだよ!」


あたしの言った言葉に裕美が軽く笑った


笑った裕美を見てあたしもわらった


てか、いくら磨いても終わらないんだけどぉ!


「終わらないー」


裕美がうなりだした


ボールを持つのも嫌になったのか裕美が立ち上がった


あたしを見下ろして"飲み物買ってくる、何がいい?"と聞いてきた


逃げる気だな?


「オレンジジュース!もちろん裕美の奢りだよね?」


意地悪く笑ったあたしを裕美が苦笑いでみてきた


「しょうがない」


はぁと嘘っぽくため息をついて体育館から出て行った


あたしは、裕美の分もボールを一生懸命に磨いた


「ちよっと遅いわよ!」


先輩から痛い目で見られた


負けないもん!


ゆみーはやくきてー!