一通り全員の手当が終わったあたしはその場に座った


疲れた、人が多すぎる


絆創膏足りて良かった


「ありがとな」


あたしの頭にてを乗せて微笑んだ


「彬ちゃん、何であんなに傷だらけなの？」
「お前ら！千紗にお礼言え‼」


話し、はぐらかされた？


じゃ、何でここに連れてきたの？


あたしは、そんなに信用ない？


あたしは彬ちゃんの支えになれないのかな


じゃ、どんな顔して彬ちゃんの隣にいればいいの？


「裕美のところに戻るね」


彬ちゃんの顔を見ないで走った


後ろであたしを呼ぶ声が聞こえたけど聞こえないふりして走った


どれだけ走っただろう。道に迷ってしまった


ここ何処？


あたし何処にきたの？


極度の方向音痴なあたしは一人で行動できない


だから、知らないところまで走ってきてしまったあたしを助けてくれる人いない


彬ちゃんしかいない


どうしよう、どうしたらいいのかな