お昼が終わり、あたし達はブラブラ観光していた


いっぱい可愛い雑貨屋さんがあって、毎回みてると裕美が疲れ出した


「足痛ぁい」


その場にうずくまって裕美は立とうとしなかった


「そんな高い靴履いてくるからだよ」


裕美の手を引いて無理やり立たせてベンチに座らした


「だって、この靴はきたかったんだもん」


裕美は片っぽの頬を膨らまして拗ねた


雄ちゃんと彬ちゃんが呆れてため息を着いた


どうしようかなぁ、裕美こんなんだからどこも行けないしなぁ


「 千紗ちゃんと彬何処か行ってきなよ。俺裕美といるから」


雄ちゃんが気を利かせてくれた


でも、雄ちゃんだけに押し付けるわけには行かないし


「じゃ、ちょっと行ってくるわ。千紗行くぞ」


彬ちゃんがあたしの手を引いて気にせず歩き出した


いいのかな、雄ちゃんも遊びたいはずなのに


「彬ちゃん、何処いくの?」


彬ちゃんに尋ねても何も答えてくれなかった


聞かないでくれって言われてるみたいで、少しだけ寂しくなった


「千紗ここ」


いきなり彬ちゃんが、足を止めた