「眠たいよぉ」
「我慢しなさい、昨日眠れなかったの?」


起きたばかりで頭が働かな私


裕美が私の顔を覗き込むように首を傾げた


彬ちゃんのことで眠れなかったなんて言いたくない


てか、彬ちゃん達遅い


何してるんだろう


「ご飯食べちゃおっか」


心配してるあたしと違って裕美はお腹が空いたのか席に先についていた


はぁ....裕美全然気にしてない


まだかな彬ちゃん


昨日の言葉が気になってご飯なんて喉を通らないよ


「千紗!食べよ」


バイキング形式なこの店


裕美が無理やりあたしの手を引っ張って美味しそうな料理が並んでるところに連れてきた


食欲ないよぉ


裕美は笑顔でお皿にちゃっちゃと料理を乗せていく


あたしも食べなきゃ、一日もたないよ


皿におかずを乗っけて裕美が待つ席に戻った


彬ちゃん達は相変わらずいない


あたるちゃんは裕美の隣でご飯を頬張って食べている