やっぱり無理‼


ヤー怖いよぉ


あたしの目には涙溜まっていた


「大丈夫?」


優しく笑ってあたしに気遣ってくれる男の子


本当は抱きつきたいのに、抱きつけない


彬ちゃん、助けてぇ


「千紗‼」


あたし考えすぎて彬ちゃんの声が聞こえるのかな


ちょって期待したあたしがバカだった


彬ちゃんが着てくれるわけないじゃん


あたしの空耳だよ


「ちーーさーー!」


やっぱり彬ちゃん⁉


「あ 彬ちゃん」
「千紗いた、はぁ」


あきちゃんは、あたしの手を引っ張って抱きしめた


「お前、どっかいけよ」


あきちゃんがあたしの後ろにいる男の子を睨んだ


彼は何処かへ行ってしまった


「彬ちゃん遅いよ‼」


彬ちゃんの胸を押してあたしは彬ちゃんから離れた