あの後、あたし達の間には会話がなかった


ただゆっくりと歩く裕美についていくことしかできなかった


離れるのもダメだと思ったから


裕美なに考えてるのかなぁ


やっぱり怒ったよね


当然だよね


ごめんね、あたし本当は嘘なんて言いたくないけど、これしか思いつかないよ


「裕美!さっきのことあたしの勘違いだったの。だから気にしないで。だから話してよ裕美」


裕美の制服を手で掴んで裕美に顔を見つめた


「そっか、分かった!無視してごめんね」


よかった


はぁと息を吐いてパッと手を離した


「千紗、もう戻ろうか」


裕美があたしの手を引いて歩き出した


こうやってみると、裕美って身長高いよね


あたしが152センチだから、裕美は....160センチぐらいかな


あたしも身長欲しい


小さいと何かと不便なんだよね


黒板も上まで届かないし


いつも直ちゃんがやってくれたんだよね

あーまた直ちゃんのこと思い出しちゃった