またあたしは説明し始めた


あたしの話しが終わりに近づくにつれて、裕美の大きな瞳がどんどん大きくなる


「彬人がそんなことを?本当なのそれ」
「うん、本当だよ。言われたもん」


あの言葉、一生忘れられないような気がする


「え~あの彬人がねぇ」


ふふっと楽しげに笑って裕美があたしを見た


「彬人と付き合っちゃえば?」
「えぇ!?どこからそんな言葉思いついたのぉ?」


裕美は嬉しそうにそ―言ってから、立ってドアに向かって歩き出す


「千紗?あんたどうしたいの?」
「へっ!?あたし?あたしは、彬人さんはいい人だと思うよ?不良だけど、すごく優しいところとか、今日見たし....」


ドアに手をかけて勢い良く開けた裕美


得意げな顔してこ―言った


「だそうよ?彬人」


....?彬人って言った?


ドアを見ると、そこには彬人さんの姿があった


「千紗、お前俺のこと好きだろ?」


きゃ~やめてよぉこんな大勢の前で!!


裕美は楽しそうにあたしと彬人さんを見ていた


ゆっくりとこっちに近づいてくる彬人さん


なぜかあたしはその場に立ってしまった


「お前俺の女になれよ?」
「―――――っ!」


自信満々な顔にあたしはなにもいえずに彬人さんを見つめていた


「お前は俺に守られてろ、なっ千紗?」


なんだか、この瞳を信じたくなった