「ここ、俺らのたまり場」
「――――え?」


まさかたまり場に連れてこられるとは思わなかった


もしかして、さっきやったことを下っ端の人たちに言ってあたしを殺す気じゃ


怖いよ....裕美!


「そんなおびえなくても何もしないよ、あそこに彬いるから」


雄二さんの指をさしてる方向には彬人さんらしき人がいた


「あの中入るの...怖い」
「大丈夫だよ、何もしないから」


雄二さんが優しくあたしにそ―言った


あたしは一歩一歩近づいて行った


途中、下っ端の人たちがあたしを睨みあげる


「おぃこらぁ!何入って来てんだぁ!?」


怖くて涙が出そうになっても、あたしは逃げ出さずに彬人さんに近づいた


やっと彼の前まで行くと、彼はふっと笑った


「くると思った。あれだろ?昨日俺が母さんからの電話に出たからだろ?」


余裕の笑みを見せてる彼を見てなぜか苛立った


「そうです!昨日ママとパパを説得するのに大変だったんですから!」


少しつよう口調で言ってみたものの、あたしの声はすごく小さかった


「いいじゃん、嘘じゃなくすればいいだろ?」
「何言ってるんですか!?」


意味分かんないよこの人


嘘にしなければいいって何のこと!?


「俺の女になれよ?千紗」


えぇぇぇぇぇ!?そうきますか!?


やっやだよこんな怖い人の彼女なんて


それに...直君のことまだ思い出すんだもん


「直人のこと好きなんだ?」