「あっあれ!?携帯ない」
「えぇ!?携帯どこ置いてきたのよ」


どこに置いたんだろう


携帯どこ行ったのぉ!?


お昼休みに、裕美と赤外線して、あたるちゃんとも赤外線して、後ろの普通に可愛いことも赤外線した


そのあとからどこ行ったの!?


「思い出せない、ごめんさきに帰ってていいよ」
「本当に大丈夫?」
「うん!バイバイ」


裕美を待たせるのは悪いと思ったから、あたしは裕美に別れを告げてから教室に走って戻った


くらいの苦手だから早く帰りたいのに


何で初日から携帯無くすんだろう


あたしってやっぱりドジだ


教室について勢いよくガラガラっとドアを開けた


この日ドアを開けなかったら、いつまでたってもあなたに逢えなかったね


でも、この時のあたしは不良が怖くてかけないほうがよかったって思ったんだ


「....ッ!?」


ドアを開けると、そこにはたくさんの不良くん達


金髪や銀髪赤毛や茶髪


ピアスにネックレスにチェーン


言葉を失うほど、怖かった


ドアを開けたあたしのほうにみんなが睨むようにしてこっちを見てる


怖くて、足がすくんで動けないあたし


ドア閉めて逃げて走りたいのに、足動かない


どうしよう怖いよ


「あれ君...今朝の子?」