あきちゃん達の目が変わった


「お前ら!行けぇ!!!!」


なおちゃん達の合図で、抗争が始まった


面子達がどんどんやられて行く


龍王の面子がどんどん倒れて行く


なおちゃんはそんな面子達を楽しそうに見ていた


あきちゃんは必死でなおちゃんにたどり着こうと殴り倒していった


ゆうちゃんはその後ろであきちゃんを支えていた


あきちゃんは、こんなにも強いんだ


こんなあきちゃん見たことないから、だからあきちゃんの強さなんて知らなかった


ときどき、見せる力強さを目の前で見れてあたしはなんて幸せなんだろう


なおちゃんがあたしに少しずつ近づいてきて、あたしは後ろに後ずさりをした


「千紗!」

「ダメ!こないでぇ!」


これはあたしが解決したい


もう縛られるのは嫌だ


もう助けられるのは嫌だから、あたしはなおちゃんと真っ正面から向き合う


向きあわなきゃ前には進めない


空みたいに大きな夢と希望をもって前進できない


あたし今度生まれ変わるなら空になりたい


「直ちゃん、あたしもうあなたに縛られたくない。だから、ちゃんと話そう?」

「何を話すんだよ」

「あたしね、直ちゃんがいたからあきちゃんと出会えたと思うの。なおちゃんがあたしに人を好きになる事の幸せを教えてくれた、たぶんそれがなかったら、あきちゃんとは出会っても恋に発展しなかったと思うの。ありがとうなおちゃん」


直ちゃんがいたから恋を知ったの


「お願い、警察に行って、今まで殺してきた人の罪を償って!!!」


直ちゃんはあたしの手を握ってあたしを投げ飛ばした