無言であきちゃんに近づいた


「あたしそんなに信用ない?ねぇなんで行ってくれなかったの?ねぇなんで!?」


何で黙ってるのよ!


何であたしの目見てくれないの?!


何でなんでなんで!!!!!

「聞いてくれ...」

「嫌!知らない!もう知らないんだから!」


とっさにあきちゃんがあたしの腕を掴んだ、でもあたしは暴れて抵抗した


「聞け!!!!!」


あきちゃんの怒鳴り声におびえてあたしは暴れるのをやめた


「今から2度目の抗争しに行くんだ!もう千紗に安心してほしかったから、みんなで決めたことだったんだ」


あ...たしを安心させるため?


「直人の存在がある限り、お前は一生苦しめられる。俺がそばに居たって怯えながら生活することになる、そんな千紗俺もう見てらんねぇよ」


あきちゃんは頭を抱えて悩みだす


何でそんなこと隠してたの?


あたしそんなにびくびくしてた?


「ごめん...ごめんね、あきちゃんがそんなに追い詰められてるなんて知らなかった」


あきちゃんがこんなにもあたしを大事に、大事にしてくれてたなんて


なのに、なのにあたしひどいこと言った


「彬人さん!来ました」

「おっしゃ!行くぞお前らぁ!」

「あたしも!あたしも行きたい」


あたしも一緒に戦いたい


何もできないけど、ただ見守ることならできるはずだよね!


「分かった、千紗は絶対あそこに居ろよ!」

「分かった」