呼吸が落ち着いてあたしはベットの上半身だけを起こしてぐったりしていた


死にかけた...あれが死にかけたなんだ


何だろう、死が迫っているような気がする


今まで“死にたい” “生きたい”の繰り返しだった


始めて死をマジかに感じた、こんなにも怖いなんて


今まで味わったことのない恐怖感があたしを押しつぶそうとするあの感覚をもう二度と味わいたくない


もう、絶対自殺未遂なんてしない


あれから何時間たっただろうか


分からないけど長い長い時間に感じた


裕美は未だに隣で泣いていて、ゆうちゃんは彬ちゃんに呼ばれてどこかへ行ってしまった


“どこいくの?あきちゃんはどこに居るの?”

“千紗ちゃんには言うなっていわれてるから、ごめんね”


ゆうちゃんは結局何も言ってくれなかった


「裕美、空が見たいな」

「ん...っ、今、開けるね」


裕美は涙を拭いてカーテンを開けてくれた


まぶしい光があたしの目を直撃した


今日もきれいな青空


空の神様、あきちゃん達を助けてください


見守ってあげてください


あたしも一緒にお願いしますから...


「あきちゃん、どうか無事で...」